かつて『NARUTO』の続編としてスタートした『BORUTO-ボルト-』は、
正直に言って、評価が割れた作品だった。
「ナルトと比べてしまう」
「主人公に感情移入できない」
そんな声が多く、序盤で読むのをやめた人も少なくない。
だが最近になって、
ボルトが再び話題に上がる機会が増えている。
なぜ今、あらためて評価され始めているのだろうか。
ボルトが最初に受け入れられなかった理由
ボルト最大の壁は、
やはり『NARUTO』という偉大すぎる前作の存在だ。
努力と根性で道を切り開いたナルトに対し、
ボルトは最初から才能に恵まれている。
この対比が、読者に違和感を与えた。
さらに、
「平和な時代の物語」という空気感も、
バトル漫画を期待していた読者には物足りなく映った。
続編としての宿命が、
ボルトの評価を厳しくしていたと言える。
物語が大きく変わった転換点
しかし、物語が進むにつれて
『BORUTO』は明確に変化していく。
世界観は一気にシリアスになり、
“守られていた世代”だった子どもたちが、
否応なく現実と向き合う展開へと移行する。
ここで重要なのは、
ボルトが「ナルトの息子」ではなく、
一人の主人公として物語を背負う存在になったことだ。
この転換以降、
作品全体の緊張感と読後感は大きく変わった。
今のボルトは「続編」ではなく別の物語
現在の『BORUTO』は、
もはや「ナルトの続き」として読む作品ではない。
テーマは
・継承
・喪失
・避けられない運命
といった、より重たいものへと移っている。
特にナルト世代の読者が読むと、
かつて少年だった自分と、
今の自分との距離を感じさせられる。
それが、
今になってボルトが刺さる理由のひとつだ。
ナルト世代にこそ読み直してほしい理由
ボルトは、
「親の背中を見て育った世代の物語」でもある。
英雄の子として生まれることは、
必ずしも幸せではない。
期待と比較が、常につきまとう。
その苦しさは、
大人になった今だからこそ理解できる部分がある。
かつて序盤で離脱した人ほど、
今のボルトを読むと印象が変わるはずだ。
まとめ|今読むのが、いちばんフラット
『BORUTO-ボルト-』は、
評価が追いつくのに時間がかかった作品だ。
だが今は、
先入観を捨てて読むことができる。
それこそが、いちばん贅沢な読み方かもしれない。
ナルトの続編としてではなく、
ひとつの物語として。
今のボルトは、確かに読む価値がある。
気になった方は、まずは第1巻から読んでみてください。
序盤の印象と、今の評価の違いを感じられるはずです。

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